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4.ブラジルの主な装飾石材、粘板岩、玄武岩

 「粘板岩」は「花崗岩」や「大理石」ほど重用されておらず, 一般に商品名がない. 主としてSao Paulo, Parana両州の二畳紀大陸堆積盆地の頁岩, 粘板岩系の非変成堆積岩が露頭で採掘されている. 緑色系と灰色系があり, 後者の方が高価である. 表面にワニスを厚く塗り, 床材として屋内装飾に用いられる.  特殊な「粘板岩」としてプールの床材に使用されるPedra de Sao Tome (クォーツァイト, MG, Sao Tome das Letras)がある. この岩石は先カンブリア代末期の衝突変成帯のクォーツァイトで, 10cm位の間隔で厚さ2mm位の白雲母層の薄層を挟み, これに沿ってスレート状に割れる. 白雲母はすべり止めにもなるが, その足ざわりが好まれている. 採掘は露頭のみである. 白雲母結晶片岩、マイロナイト、片理の発達した片麻岩の一部も「粘板岩」として採掘され, 床材や壁材に利用されている.  「玄武岩」は特異な石材であり, ブラジル国内でもあまり知られていない. この岩石は玄武岩溶岩ではなく, 二次流動組織が著しく発達した流紋岩, デーサイト質の強溶結火砕流堆積物である. 白亜紀初期に噴火したParana台地玄武岩の上部を占め, ブラジル南端地域の東西300kmに長く伸びた範囲に分布する. 火砕流の総厚さは大西洋側で500mであるが, 西に向かって減少, 消滅する. 冷却単位は50m, 流動単位は僅か10cm程度であり, 水平方向にスレート状に割れる. 日本の溶結凝灰岩より溶結度がかなり高く, 花崗岩並に堅牢な露頭では道路工事用の砂利として採取される. 外見は通常明灰色であるが, 不純物, 風化で黄色, 茶色, 赤, 暗灰色, 黒などの色を示す. 主産地はRio Grande do SulのNova Prataと Veranopolis周辺で, 大規模な露頭採掘が行われ現場で切断され床, 塀, 壁, 舗装などに使用されている.  玄武岩溶岩の主用用途は道路用の砂利である. 一部は5cmから10cmの角型に割られ, 同形状の白色石灰岩や赤色砂岩とともに歩道の装飾舗装に用いられ, Pedra portuguesaと呼ばれる. 玄武岩の代用に黒色石灰岩を用いる地方もある.




玄武岩(商品名)を使用した舗装道路。塀に使用されている岩石は砂岩。




Pedra portuguesa. 白、黒、赤三色とも石灰岩。


ブラジルの装飾用石材
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